面接官が「質問するフリ」でチェックしている あなたの「地雷ワード」3選

就職活動支援

IT企業への就職を目指して面接対策を進めている皆さん、お疲れ様です。面接官の何気ない質問に、つい油断して答えていませんか。

実は、和やかな雰囲気の中で投げかけられる質問の中にこそ、あなたの「潜在的なネガティブ要素」を見抜く意図が潜んでいます。

今回は、現役の採用担当として面接官を10年以上務めてきた立場から、密かにチェックしている「地雷ワード」を3つご紹介します。面接前の最終チェックに活用してください。

この記事で扱う3つの質問

  1. 最近、個人的に気になっている技術やニュースはありますか?
  2. チームでの活動で、意見が対立したことはありますか?
  3. 将来、弊社でどんな仕事に挑戦してみたいですか?

回答例の長さについて

この記事のOK回答例は、盛り込むべき要素をすべて示した形で書いています。実際の面接では1分程度に要点を絞って話してください。長く話すほど良いわけではありません。話す長さの目安は短所の答え方の記事でも解説しています。

地雷①「最近、個人的に気になっている技術やニュースはありますか?」

💥 地雷ワード

「これ!というものはありませんが、入社後の研修でしっかり学びたいと思います」

面接官のホンネ
この質問で見ているのは「自発的に学ぶ姿勢があるか」です。IT業界は技術の移り変わりが激しく、常に自己研鑽が求められます。「研修で教えてもらえる」という受け身の態度は、「自らキャッチアップする気がない」と受け取られてしまいます。

避けるべき回答と対策

「学校の授業以外はやっていません」もNGです。ただし、面接官は完璧な知識を求めているわけではありません。

「最近〇〇という技術を知り、簡単なアプリを作ってみようと調べているところです」など、現在進行形での興味と行動を伝えるだけで十分です。

未経験者のためのOK回答例

「私が最近気になっているのは、飲食店のセルフレジや注文アプリで導入が進んでいる『UX(ユーザー体験)』の考え方です。

アルバイト先で新しいレジシステムが導入された際、最初は操作に戸惑うお客様が多かったのですが、画面のボタンの配置や色が変わるだけで、驚くほどスムーズにお会計ができるようになる姿を目の当たりにしました。

技術そのものだけでなく、『使う人がいかに迷わないか』という視点が重要だと知り、自分でも使いやすいアプリの共通点を調べてメモするようになりました。入社後も、常に『使う人の視点』を持ったエンジニアを目指したいです」

ワンポイント解説
「量子コンピューター」や「最新のAIアルゴリズム」といった難しいテーマを無理に語る必要はありません。
大切なのは、日常で触れている身近なIT(アプリ、レジ、Webサイト)に対して「なぜこれは使いやすいんだろう?」と一歩踏み込んで考える癖があるかどうかです。この回答なら、特別な開発経験がなくても自発性を示せます。

地雷②「チームでの活動で、意見が対立したことはありますか?」

💥 地雷ワード

「同じチームでやり方が非効率の人がいたので、私が率先して修正しました」

面接官のホンネ
一見リーダーシップを聞いているようですが、実は「他責思考がないか」を見ています。ITの仕事は一人で完結しません。要件定義から設計、テスト、顧客との打ち合わせ、保守まで、多くの人と関わるチーム戦です。他人を責める・見下す発言は、「トラブル時に周囲のせいにしそうだ」と受け取られます。

誤解しないでほしいこと:改善の提案自体は評価される

ここは誤解されやすいので、はっきりお伝えします。非効率なやり方を改善しようとすること自体は、まったく問題ありません。むしろIT業界では歓迎される姿勢です。

地雷になるのは、他者を「非効率な人」と一段下に置く描き方です。同じ出来事でも、伝え方だけで印象がまったく変わります。

✕ 地雷になる言い方○ 同じ内容でもこう言う
やり方が非効率な人がいたので、私が修正した従来の手順に時間がかかっていたため、代わりの方法を提案した
相手が全く理解してくれなくて苦労した優先したい点が違ったため、双方の目的をすり合わせた
私が正しかったので、私の案で進めた目的に照らして判断し、結果的に私の案を採用してもらった

ポイントは、批判の対象を「人」ではなく「やり方」に置くことです。これだけで他責の印象は消えます。

未経験者のためのOK回答例

「アルバイト先のカフェで、混雑時の接客の進め方を巡って同僚と意見が分かれたことがあります。

同僚は『行列ができている時は、お客様を待たせないようスピードを最優先すべきだ』という考えでした。一方で私は、『忙しい時こそ注文の確認を丁寧に行い、接客の質を落とすべきではない』と考えていました。

どちらも『お客様のため』という同じ目的から出た意見だったため、混雑を解消しつつ満足度も下げない方法を話し合いました。結果として、『レジでの注文受付と袋詰めはスピードを優先して分担する。その代わり、お品物をお渡しする瞬間だけは必ず手を止めて丁寧にお礼を伝える』という役割分担のルールを作りました。

この経験から、意見がぶつかった時は自分の正しさを押し通すのではなく、お互いの目的を理解した上で着地点を探すことの大切さを学びました」

ワンポイント解説
面接で語るエピソードは、特別なものである必要はありません。
このカフェでの「スピード」と「丁寧さ」の対立は、実際のIT現場における「納期」と「品質」のバランスをどう取るかという問題に、そのまま直結しています。
前向きな目的のもとで「具体的なルールを決めて解決した」と語れれば、「現場に入っても建設的に話し合える人だな」と伝わります。

地雷③「将来、弊社でどんな仕事に挑戦してみたいですか?」

💥 地雷ワード

開発業務を重点的にやっていきたいです」

ただし、これは企業の業態によって変わります

この地雷が当てはまるのは、受託開発やSI(システムインテグレーション)を主体とする企業です。要件定義から保守まで幅広く担当するため、開発だけに固執する姿勢は評価されにくくなります。

一方で、自社サービス企業やベンチャーでは「開発に専念したい」が歓迎されることもあります。応募先がどちらなのかを確認したうえで、伝え方を調整してください。業態ごとの違いは志望動機の記事でも解説しています。

面接官のホンネ
プログラミングへの熱意自体は歓迎します。ただ、受託開発の現場ではコードを書くだけでは仕事が完結しません。要件定義、設計、見積もり、納品後の保守まで幅広く存在します。特定の作業に固執する姿勢は「他の業務を任せにくい」と見えてしまいます。

避けるべき回答と対策

特に避けたいのは、「人と話すのが苦手なので、裏方の開発だけやりたいです」という後ろ向きな理由です。

「まずはプログラミングスキルを現場で身につけ、将来的には要件定義や顧客との折衝にも携われるエンジニアになりたい」と、視野の広さとキャリアの段階を示すのが正解です。

未経験者のためのOK回答例

「将来は、お客様の抱える課題を本質から理解し、それをシステムという形にして解決できるエンジニアになりたいと考えています。

そのために入社後はまず、仕様書どおりに正確でバグのないコードが書けるよう、開発やテストといった『現場の基礎』に全力で取り組みます。技術力を磨き、システムの構造を裏側まで理解した上で、将来的にはお客様との打ち合わせや要件定義といった上流工程にも携わり、ビジネス全体に貢献できるよう成長していきたいです」

ワンポイント解説
未経験の方にありがちなのが、「プログラミングをやりたい」と視野が狭くなるか、逆に「早く上流工程やマネジメントをやりたい」と基礎を飛び越えてしまうケースです。
面接官が求めているのは「まずは基礎から地道に学ぶ覚悟があり、その上でITビジネスの全体像を見据えている成長意欲」です。この順序を明確に語れると、一目置かれます。

面接前の最終チェックリスト

面接直前に、この3点だけ確認してください。

質問見られている点避けるべき言葉
気になる技術は?自発的に学ぶ姿勢「研修で学びたい」「特にありません」
意見が対立した経験は?他責思考がないか「非効率な人がいた」「理解してくれなかった」
どんな仕事に挑戦したい?視野の広さ「開発だけ」「人と話すのが苦手」

まとめ

面接官は、あなたを落とすために意地悪な質問をしているわけではありません。長く一緒に働ける、前向きで柔軟な仲間を探しているだけです。

今回の3つに共通しているのは、いずれも「受け身」「他責」「視野の狭さ」という、入社後の働き方に直結する要素だという点です。裏を返せば、そこを意識するだけで印象は大きく変わります。

回答の裏にある「自分の本質」がどう伝わるかを意識して、自信を持って面接に臨んでくださいね。応援しています。

面接での答え方については、こちらの記事もあわせてどうぞ。

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