「ホウレンソウ」より重要?IT現場で必須の「質問力・調査力」の高め方

この記事の内容

今回はIT業界の現場、実務において必要となる「質問力」「調査力」について書いていこうと思います。

仕事おいて「ホウレンソウは必要だ!」と言われることが多いと思いますが、それよりも重要とはどういうことなのか? 本記事を参考にしてみてください。

ホウレンソウと同等なワケ

IT現場での仕事

ITの現場で行う仕事というのは、おそらく皆さんがイメージしている通り「プログラミング」が多いです。その他「設計」や「試験」など様々な業務がありますが、それについては別記事で改めて詳しく解説します。
今回は「設計」と「プログラミング」の場面でなぜ今回紹介する力が必要となるのか、言及していきます。

質問力・調査力とは

まずこの2つがどういったことを指すのかをご説明します。

まずは質問力。
これはそのまま、上司や顧客に対して質問を行う力です。
 質問する力ってなに? 教えてください!って聞きに行くだけでしょ?
と思われたでしょうか。これは単に質問をしているだけで質問力があるとは言えません。

質問力というのは効率よく、的確に自分の知りたい内容を確認する力です。

質問をするということは、分からない・知りたいことがあるということですよね。仕事というのは決められた時間内に与えられた作業を完遂することがゴールです。この「決められた時間内に」というのが重要で、自分はもちろんのこと上司や顧客も内容は違えど同じゴールを目指して業務を行っています。つまり基本的には時間がないのです。

時間がない中で皆さんからの質問に答えなければならないため、例えば「これはどう記載すればよろしいですか?」という質問が来ると、回答に時間がかかるためちょっと億劫になります。
質問者が何をどこまで理解しているのかも分からない、本当に知りたいことが何なのかが分からないため、必要以上に説明してしまう可能性が高くなってしまいます。

質問を受ける側としては「ここはこう言った記載で問題ないでしょうか?」といったようなYESかNOで答えられる質問をして欲しいのです。これは的確に知りたい内容を聞くという部分にも直結してきます。

分からない部分でも分からないなりに自分で調べ、ある程度の推察をもって質問する。これが重要なのです。
ただそうなってくると今度は「分からない部分でも分からないなりに自分で調べる」ということが必要になりますよね?これが調査力です。

調査するというのは単純にインターネットで調べるというだけではなく、過去の資料をから情報を見つけてくることも重要でしょう。インターネットの情報はもちろん膨大ですし、資料も1つの案件の中でさえ大量にあります。分からないことを調べるのは時間がかかりそうですね。

おさらいになりますが、仕事というのは決められた時間内に与えられた作業を完遂することがゴールです。成果物の作成には時間がかかるので、調査にかける時間もたっぷりあるわけではありません。欲しい情報を短い時間で見つける力というのは、ITの現場において非常に重要なのです。

実際に後輩の教育をしていて、1つのWEBページ内から必要な情報を見つけ出すということだけでも早い遅いが明確に出ます。
これがどういった訓練で上手くなるのかは筆者もまだ見つけられていませんが、普段から分からないことを調べるようにしていれば少しずつは向上していく能力なのではないかと思います。

最近はChatGPTやGeminiなどで簡単に知りたい内容を調べられるようになりましたが、ITの現場で必要な情報はニッチなものが多いため誤った情報を提示されることが多いです。
初回検索はAIに任せても問題ないですが、それが正確な情報であるかどうかは確認する必要はあるため、結局は調査力が必要なると思っています。

ホウレンソウと比較して

質問力・調査力について解説しましたが、これがなぜホウレンソウよりも重要なのでしょうか。
実際にホウレンソウを行う場面というのは作業進捗や問題発生であることが多いと思います。
作業進捗は難しいことはないので割愛して問題発生にフォーカスを当てます。

問題が発生しているということは何かしらの原因が存在しているはずです。
原因がなにか分からない場合は調べる必要がありますね。調査力が必要です。

プログラムを複数人で作成している場合、原因が他の人のプログラムとの兼ね合いである場合はその方に質問をしながら原因を突き止める必要がありますね。質問力が必要です。

このようにホウレンソウ、主に報告を行う前に調査したり質問したりする必要がでてきます。
なので、ホウレンソウを的確に行うためにも、調査力や質問力が重要になるのです。

まとめ

今回は質問力・調査力の重要性について解説しました。
業界ごとに求められるスキルというのは異なるかと思いますが、IT業界では上記のスキルを求められる場面が多いです。
就職活動においても、この辺りのアピールは効果的かと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。

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