今回はエントリーシート・履歴書・面接でよく問われる自己PRについて、自分をアピールするって結局どうすればいいの?ということを書いていこうと思います。
最後に自己PRの添削例もありますので、ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。
自己PRで見ていること
採用担当者は、自己PRで皆さんのこれまでの「得意なこと」「頑張ったこと」を見ています。アピールする場面なのですから、それは当然ですね。
しかし、皆さんはこう思っていませんか。
そんなに自慢できるようなことをやってきていない
もちろん、素晴らしい経歴があればそこは素直に加点となります。ですが、ありきたりな内容でもマイナスにはなりません。採用担当は、できごとの大小より、内容の説得性を重視しています。

「留学しました」「全国大会に出ました」でなくて大丈夫です。
私が見ているのは実績の派手さではなく、そこに至る行動と考え方です。
似たような項目「学生時代に力を入れたこと」についても別記事で解説しています。ぜひこちらも参考にしてみてください。
PR内容の「説得性」とは
自己PRの説得性とは何でしょうか。1つ例を挙げてみます。
BEFORE ✕ 説得性の低い自己PR
私の強みは、現状を分析し、問題を解決する力です。私は飲食店でアルバイトをしています。当時のキッチンは雰囲気が暗く、声も小さいという課題がありました。そこでLINEグループを作り、情報共有を活発にし、またホールのリーダーや店長と話し合い改善を進めました。その結果、キッチンの雰囲気が明るくなり、動きもスムーズになりました。
いかがでしょう。一見、分かりやすい自己PRに見えますね。ただ、面接官の立場からすると、いくつかの問題があります。
問題1:具体的な行動がない
キッチンの雰囲気が暗い
⇩
LINEグループを作成、情報共有を活発化、ホールリーダーや店長に相談
一見、行動を起こしているように見えますが、何一つ具体性がありません。面接官は、次のような疑問を抱きます。
- 何を目的としてLINEグループを作成したのか?
- 「情報共有」とは何の情報を共有したのか? LINE内での話? それとも店内で?
- ホールリーダーや店長と、具体的に何を話したのか?
- 「改善を進めた」とあるが、実際にどんな対策をしたのか?
こうした記載がないと、面接官は行動をイメージできず、「実は何もやっていないのでは?」という印象を持ってしまいます。
問題2:結果が分かりづらい
その結果、キッチンの雰囲気が明るくなり、動きもスムーズになりました。
「明るくなった」という結果はありますが、そもそもどういう状態を「暗い」とし、何をもって「明るくなった」としているのかが伝わりません。「動きもスムーズになり」も同様です。
さらに言うと、課題として挙げた「声が小さい」と、結果の「動きがスムーズ」が噛み合っていません。課題と結果がずれていると、本質的な改善ができたのか疑問が残ります。
説得性を持たせて添削してみる
では、説得性を持たせた自己PRになるよう添削してみます。
AFTER ○ 説得性を持たせた自己PR
私の強みは、現状を分析し、問題を解決する力です。私は飲食店でアルバイトをしています。当時のキッチンはオーダー関連以外の会話がなく、雰囲気が暗いという課題がありました。お店の口コミにも「キッチンが暗い」というものがあり、放置できない問題でした。
そこで私は、店長に許可をいただいてお店のLINEグループを作り、まずは文章上でスタッフ間の「会話」を増やすことから始めました。LINEでお互いの人となりを知り、私から積極的に声をかけることで直接の会話もしやすくなり、距離が縮まったことで自然と声量も上がっていきました。
その後、お店の口コミに「雰囲気が明るくて良い」という評価をいただくこともありました。このように、自ら課題を見つけて行動し、解決する力が私の強みです。
添削の方向性は、次のとおりです。
| ポイント | 具体的にやったこと |
|---|---|
| 問題を1つに絞る | 「効率」を外し、「雰囲気が暗い」に一本化した |
| 問題の大きさを示す | 「口コミにも書かれていた」と、放置できない問題だと強調 |
| 行動を具体的に書く | 「LINEで会話を増やす→自分から声かけ」と手順を明示 |
| 課題と結果を揃える | 「暗い」で始めたので「明るい評価」で締め、ずれをなくした |
特に効くのが「問題の大きさを示す」です。同じ行動でも、「口コミに書かれるほどの問題だった」と分かると、解決したことの価値が一気に伝わります。
もちろんこれは架空の例で、実際にこれほどうまくいくとは限りません。ですが、文章に説得性を持たせるイメージを掴んでいただけたらと思います。具体的に書こうとすると、文量は自然と多くなります。

現役面接官の本音
ビフォーの文章を面接で聞くと、私は必ず「LINEグループで具体的に何をしたんですか?」と質問します。ここでスラスラ答えられない人が本当に多いんです。最初から具体的に書いておけば、この深掘りにも自然に答えられます。
具体性を出す「5W2Hチェックリスト」
「具体的に書け」と言われても難しい、という方は、自分のエピソードを次の5W2Hに当てはめて書き出してみてください。これだけで、面接官に刺さる自己PRの素材が完成します。
| 項目 | 書き出す内容の例 |
|---|---|
| When(いつ) | 大学〇年生のとき、前職の〇年目のとき |
| Where(どこで) | 〇〇のアルバイト先で、〇〇の現場で |
| Who(だれに) | 〇〇な課題を抱えるお客様やチームに対して |
| What(何を) | キッチンの雰囲気の暗さを、業務の無駄を |
| Why(なぜ)★ | 口コミの低下を防ぐため、チームの負担を減らすため |
| How(どのように) | LINEグループを作り、自分から毎日声をかけることで |
| How much(どのくらい) | 口コミで「明るい」と評価されるまでに改善できた |
特別な実績がなくても、この5W2Hの要素がそろっているだけで、面接官はあなたの働く姿を鮮明にイメージできます。
まとめ
自己PRに記載する内容は何でも構いません。ただし、その内容には説得性を持たせましょう。まずは次の2つを確実に書くようにしてください。
- 具体的に何をしたのか
- 結果として具体的にどうなったのか
キーポイントは、ただひとつ。「具体的」であることです。
よく分からない場合は、今回ご紹介した5W2Hを意識してエピソードを振り返ってみてください。それだけで、他の就活生に頭一つ抜けた、説得力のある自己PRが作れるようになりますよ。皆さんの就職活動の参考になれば幸いです。
面接での答え方は、こちらの記事もあわせてどうぞ。




