今回は採用担当に響く志望動機はどうやって作り上げていくのかということについて書いていこうと思います。筆者が推奨する手順としては以下の通りです。
- 会社選びの軸を考える
- 志望企業の業務内容を見る
- その他の情報を見る
- 自分の軸と企業の情報を照らし合わせる
志望動機編④としては4.自分の軸と企業の情報を照らし合わせるについてお伝えします。
自分の軸と企業の情報を照らし合わせる
企業情報の中で必要なものを確認したら、ここまでで考えた自分の企業選びの軸と照らし合わせて志望動機を作り上げていきましょう。
- 請負(受託開発)がいい
- 企業向けのソフトウェアを開発したい(BtoB)
- 個人を前面に出せる中小企業がいい
- 文系学部所属(実務未経験)
仮に上記のような軸を持った文系求職者が、とある中小の請負開発企業に応募する場合を想定して、面接用の志望動機を考えてみましょう。
「大学進学時は明確な目標がなく、様々な分野に触れて自分の道を見つけたいという思いで経済学部を選択しました。しかし、大学で情報系の選択科目を受けた際に『こんなにも面白い分野があるのか、これを一生の仕事にしたい』と強く感じ、IT業界への就職を決意しました。
私は将来、お客様の要望に柔軟に対応し、設計から深く関われるエンジニアになりたいと思っています。そのため、自分が大きな組織の1つの部品のようになってしまう大企業ではなく、個人の裁量が大きく、前線で活躍できる中小企業が良いと考えています。
御社はパッケージの売り切りではなく、顧客ごとに異なるソフトウェア開発を要件定義から請負で行っておられます。さらに、〇〇の分野において大企業に劣らない高い技術力を持たれており、私もその環境で技術を磨き、会社の成長に貢献したいと感じました。自身の企業選びの軸と、御社の魅力的な業務内容が完全に合致しているため、強く御社を志望いたします」
現役の面接官として、このように『業務内容(ビジネスモデル)』や『企業の規模感』にまでフォーカスして、自分の言葉で伝えてもらえると、「あ、この子は本当によく調べて、納得してウチを選んでくれたんだな」とグッときますし、高い評価を出したくなります。
【あさこう流】履歴書(ES)に書く場合の要約テクニック
先ほどの例文は、面接で口頭で伝えるための長さ(約400〜500文字程度)になっています。しかし、履歴書やエントリーシートの限られた枠に書く場合は、もう少しスッキリと短くまとめる必要があります。
履歴書に書く場合は、『前半の業界志望のキッカケ(経済学部の話など)』をバッサリ削り、結論ファーストにするのがコツです。以下のように要約してみましょう。
「お客様の要望に柔軟に対応できる請負開発を行っており、かつ個人の裁量が大きい中小企業で技術を磨きたいと考え、御社を志望いたしました。御社は顧客ごとのオーダーメイドなソフトウェア開発を要件定義から手がけておられ、〇〇分野において高い技術力を有している点に強く惹かれております。入社後は、自身の軸である『前線で活躍できるエンジニア』を目指し、御社の高い技術力を吸収しながら、チームの一員として早期に貢献できるよう尽力いたします」(222文字)
このように、履歴書には「結論(軸)」と「御社である理由」をシンプルに記載し、面接の場で「なぜIT業界なのか」という背景を詳しくエピソードを交えて話す、というように【履歴書=予告編、面接=本編】という役割分担を意識すると、選考が非常にスムーズになりますよ。
まとめ
全4回に渡って、採用担当の心に響く志望動機の作り方についてお話しさせていただきました。
就職活動では数多くの企業を受けることになると思いますが、自己PRやガクチカ(学生時代に頑張ったこと)は使い回せても、志望動機だけは企業の数だけ毎回新しく考えなければなりませんよね。
当たり障りのない志望動機であれば使い回しも可能ですが、それだと採用担当の心には1ミリも響きません。よほど輝かしい実績や資格がない限り、使い回しの文章で他のライバルに差をつけるのは不可能です。だからこそ、今回お伝えした手順で『あなただけの響く志望動機』を丁寧に作り上げ、内定を勝ち取っていきましょう!応援しています!

